スペシャル対談 藤本裕子が各界トップに迫る!

スペシャル対談 藤本裕子が各界トップに迫る!

テレビを通じて伝えたい思い  関西テレビ放送アナウンサー  関 純子さん

『痛快!エブリデイ』や『おチャの「ま」』でおなじみ、関西テレビのママアナ、関純子さん。番組に登場する多彩なゲストたちへ、軽快かつ辛らつなツッコミを入れる小気味よさ。同世代の女性たちからも絶大なる支持を受ける人気の秘密。自身の子育てを語る目には込み上げる涙が止まらなかった。素直でやさしい彼女の人柄を、そのまま感じてください。

 

関西テレビ放送アナウンサー  関 純子さん
せき じゅんこ  ニックネーム/せきちゃん、せきじゅんこ  
血液型/B型
所 属/関西テレビ放送 編成局アナウンサー部
入 社/1988年
出身地/豊中市 
出身校/大阪大学人間科学部
出 演/『痛快!エブリデイ』(月〜金 9:55〜11:10)、『おチャの「ま」』(月〜木 15:34〜15:59)

     『月刊カンテレ批評』(毎月末日曜 6:30〜7:00)ほか
★HPで「ママアナ関純子がゆく」を執筆中!

http://www.ktv.co.jp

スタッフに支えられて番組に復帰

藤本 『痛快!エブリデイ』の本番お疲れ様でした。今日は、テレビで見るあのテンポのいいおしゃべりをご一緒させていただければと思います。よろしくお願いいたします。関 純子さんとの対談写真 その1

 こちらこそ、よろしくお願いいたします。

藤本 早速ですが、アナウンサーのお仕事を始めてどのくらいですか。

 今年で18年目になりますね。

藤本 随分長いんですね!? そもそも、テレビ局に入られたきっかけは何ですか。

 豊中で育ち、阪大の人間科学部に通っていました。たまたま家が近かった先輩から「関テレに就職するから、家庭教師のアルバイトを引き継いでもらえない?」と言われたのがきっかけで、漠然とテレビの世界を知りました。1年後のある日、先輩から「アナウンサーになる気ない?」って電話がかかってきたんです。

藤本 厳しい試験をくぐり抜けられた?

 テレビ局を見てみたいという軽い気持ちで行きましたが、1分間の自己プレゼンテーションでエレベーターガールのものまねをやったんです。それが受けたんです。

藤本 人生ってわかりませんね。

 大学時代は「相談室のカウンセラーになれたら」と考えていた私ですが、昔から「人」が好きなのでしょう。今のお仕事はたくさんの方と出会えて楽しいし、毎日が勉強です。

藤本 『痛快!エブリデイ』はいつからですか。

 1993年から。そのころ結婚はしていましたが、子どもはいませんでした。息子は小学4年生、娘は5歳で保育所に通っています。

藤本 産休、育休をとって続けられたのですね。

 上の子は1年間、2人目も11か月の育休をとりました。男女雇用機会均等法(※)ができて2年目の社員でしたから、環境的にとても恵まれていたんだと思います。

※男女雇用機会均等法/男女の雇用における均等な機会および待遇の確保を目的とする法律。1985年(昭和60)制定。募集・採用・配置・昇進については事業主に機会均等への努力義務を課し、定年・退職・解雇について差別的取り扱いを禁止する。

藤本 現在は「ママアナ」としてご活躍の関さんですが、出産後も同じ番組に復帰するケースは珍しいですね。

 とてもありがたいことだと思います。パートナーの桂南光さんが「待ってるよ」と言ってくださり、プロデューサーをはじめ、たくさんのスタッフの理解や協力があってできたこと。視聴者の方々にも本当に感謝しています。

藤本 桂南光さんとのかけあいの妙は、嫌味がなくとっても自然体。信頼し合っているのが、見ていてわかります。

 南光さんとは長いおつきあいですし、とても信頼しています。子育てや生き方についても尊敬し、見習わせていただいているところばかりです。

藤本 歯切れのいいおしゃべりに、番組での暴言、失言?の数々、スタッフの方にもあたたかく見守られているんですね。

 与えられた台詞というのが昔から苦手で、思いついたことをそのまま何でも言ってしまう性格なんですよね。失敗も山ほどあります。

藤本 「しまった!」と思うことも?

 年末にやる「アカンデミー大賞」なんて、もう独壇場。「関純子の大ボケ天国」になっていますから。

藤本 関さんの場合は、不思議とそこが許される。愛されるべき存在なんですね。

 ありがたいことですが、私自身は周りに迷惑かけたりで、反省の毎日なんですよ。番組中に冷や汗が出ることもありますし、壁にぶつかって、立ち直れないときも。関 純子さんとの対談写真 その2

藤本 その気持ちわかります。正直だから悪気がなくつい言ってしまって。でもそのあと本人はけっこう落ち込むんですよね。関さんと私、ちょっと似ているのかな。

 わかります? 周りからは図太く見られてると思うんですが、けっこう弱いんです。

藤本 テレビのようなマスメディアにはたくさんの視聴者がいて、価値観もいろいろでしょう。私もずっと母親向けの新聞をつくってきて、ニュアンスの違いや何気ない一言でさまざまなクレームを受けてきました。もちろん反対に、私の発信に共感してくれたり、前向きな意見やアドバイスをくださる読者もたくさんいるからこそ、続けてこられたんですけどね。 

 私も『ビーボラビータ』や『リブライフ』を読ませていただいて、藤本さんのおっしゃることがよくわかりますよ。子育て中のお母さんたちに何かを伝えていくって、大変だけど、とっても必要なことだと思います。

藤本 紙と映像。方法の違いはありますが、同じかもしれませんね。

子育て体験から生まれてくるテーマ

 ひとりの母親として子どもを育てながら、さまざまな経験をさせてもらっています。時には不安もあるし、苦しんだり悩んだり。たとえば、虐待は絶対に許されないことですが、一瞬のその気持ちもわからなくはないです。

藤本 虐待問題は深刻です。誰にでも起こりうる現実。

 社会全体として、子育てについてもっともっと考えていく必要があるのでしょうね。

藤本 子育てのテーマは際限がありません。

 私自身の体験の中からも、いくつも番組の企画が生まれてきます。おなかが大きくなって初めて知った駅の階段を昇り降りする不便さ、産婦人科の診察台にのぼる妊婦の不安、子どもを保育所に預けて働く母親の複雑な気持ち、予防接種のこと、学校のこと、地域のこと、お母さんたちのコミュニケーションの問題…。

藤本 感じたことを、そのままご自身の言葉で語ってもらえたら最高です。

 番組に復帰して、初めて長男を保育所に預けたのが4月でした。すぐにからだの具合がわるくなって、5月には入院するほどになってしまったのです。生放送の仕事は休めず、母に助けてもらっていました。専業主婦だった母は私を応援してくれていましたが、このときばかりは「こんなことで仕事が続けられるのか」と問いただされ、涙したこともあります。

藤本 子どもが小さいからだで病気とたたかっている姿ほど、母親にとってつらいものはありません。代わってあげたくても代われない。「がんばって」と言いながら祈るしかありません。仕事から逃げ出すこともできませんし。

 そのときは、私が仕事をすることは、この子にとっていいことなんだろうかって考えたりしてしまって。今でも思い出すだけで、苦しくなってしまいます。

藤本 「子どもが小さいからやめておこう」と、そこであきらめてしまう人もいます。一概にいえませんが、いろいろ考えることも多いですね。

 幸い私はみんなに助けられて何とか乗り越えられて今がある。だからこそ「病時保育」の問題も真剣に考えられる。番組にもどんどん意見を入れさせてもらっています。

藤本 素晴らしいことですね。どれも無駄なことなんてないし、自分に与えられた試練やテーマだと思います。

 公共の電波という仕事に関わらせていただいているのは使命だと思います。関テレは、一応台本はあるけど、アドリブが多い。自由に話をさせてもらえるのでうれしい反面、自分の思いがなければ話せないし、責任も感じます。

藤本 関さんがお母さんの視点を持ったときに、自分の言葉や行動に出る。辛らつなコメントやストレートなツッコミに気持ちよさを感じるのは、そこだと思います。視聴者は正直ですから、関さんに素晴らしい人間性を感じているんだと思います。何かを発信する人間として、一番大切なことかもしれません。

子育て中でも夢中になれるものを

 私は仕事があったからこそ、乳幼児期の大変な子育てを乗り越えることができたんだと思います。言い方はわるいかもしれませんが、仕事が逃げ場になっていると感じたこともありました。自分の世界を持てることが、どれほど大きいことでしょう。関 純子さんとの対談写真 その3

藤本 私も3人の娘を育てた10年間で通信制の大学を卒業しました。大学生というもうひとりの自分になって勉強に専念できることがとにかくうれしくて、充実していましたね。

 子育てと仕事の両立は永遠のテーマですが、やはり、お母さんが子育てだけに行き詰まるのではなく、仕事でなくてもいいから、何か夢中になれるものを持てたらと思います。始める前は「子どもがかわいそう」とか「人に迷惑をかける」とかいろいろ心配ですが、「案ずるより産むが易し」かもしれませんよ。

藤本 協力者もあらわれるし、子どもも慣れてきます。関さんのお子さんたちはどうですか。

 娘はまだ「参観日には来てほしい」とか言うんですが息子が9歳のときに言ってくれたんです。「アナウンサーの仕事をしているママが好き」って。

藤本 何よりうれしい言葉ですね。

 今悩んでいるお母さんたちに「子どもを預けることをわるいことと思わないで」と言いたいんです。自分が楽しむため、成長するため、どんどんいい時間を過ごすこと。そのあとはきっと、今までの何倍も子どもがかわいく思えるし素敵な子育てができると思うんです。

藤本 たくさんのお母さんたちに、ぜひ伝えたいメッセージですね。

子どもを抱きしめて伝えたい思い

 先日、まちを歩いていたら、孫を見ているしんどそうなおばあさんを見かけたんです。孫が言うことを聞かないのか、2人ともイライラ、キーキーしていたんです。思わず近寄って行って、子どもにシールをひとつあげたんです。

藤本 え、えっ!? 関さんがですか?

 いつもシールを持ち歩いて、ひどく機嫌のわるい子を見ると「どうぞ」って。

藤本 そうやって大人たちが少しだけ人にやさしくなって、できることをしていくことが大事。素晴らしい行動だと思います。

 子どもが小さくて迷いながら働いていたころのこと。毎朝保育所で別れ際に5分は泣き続けていた息子。後ろ髪をひかれながら駅に向かうと、見ず知らずの父子がいて、子どもが「抱っこしてー!」と泣き叫んでいたんです。お父さんは両手に大荷物を抱えていたので「私でよければ」と抱っこさせてもらうと、その子はピタッと泣きやみ、私も心が落ち着きました。

藤本 そのお父さんも驚かれたでしょうね。でもきっとうれしかったと思うんです。それに、そういう関さんを必ずお子さんたちが見ています。今、子育てで心がけていることはありますか。

 寝る前の絵本タイムはなるべく欠かさないようにしています。それから、その日あったことや、いろいろなことを話します。ある方がおっしゃっていた、3つの言葉というのを大切にしています。

藤本 3つの言葉?

 「あなたはママの宝物よ」「ママはいつもあなたの味方よ」「ママはあなたを愛しているわ」という魔法の言葉です。幼いころの自分の記憶にもあるんです。母に抱きしめてもらったときに、からだじゅうに熱いものが流れる感覚が。子どもを抱きしめると「ホワッ」っと表情がゆるんでいくんです。それで伝えられることもあるんじゃないかって。関 純子さんとの対談写真 その1

藤本 お母さんのあたたかさですね。

 スピリチュアルカウンセラーの江原啓之さんが教えてくださった「込める」という言葉も、常に心にある言葉です。言葉にも行動にも、思いを込めることが大事。そうすればきっと、伝わりにくいものも伝わるような気がしませんか。そして、私や、私の大好きな人たちが皆元気で生きていられる毎日のすべてに、感謝の気持ちを込めています。

藤本 「込める」という言葉は、子育ての大きなヒントになりそうですね。今日は、勇気とやさしさの詰まったお話をたくさん伺わせていただき、ありがとうございました。これからも、ますますご活躍ください。

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