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スペシャル対談 藤本裕子が各界トップに迫る!

スペシャル対談 藤本裕子が各界トップに迫る!

国語が1と2でも本が出せるんや! タクシー運転手兼エッセイスト 植上由雄さん

十人十色の乗客や、タクシー運転手たちの日常を赤裸々に綴ったWebマガジン『ウエちゃんのナニワタクシー日記』がたくさんの反響を呼んで、『笑う運転手〜ウエちゃんのナニワタクシー日記』という本になった。業界内外からの注目を浴びて増刷に継ぐ増刷。今や坂田利夫に次ぐ大阪の顔となって大ブレイク中のウエちゃん。全国から集まる乗車予約も断わっているという、噂のタクシーに乗り込んで大阪を回遊。車中で、ナニワのまちのあちこちで交される会話に、ウエちゃん人気の秘密が隠されていた!

 

タクシー運転手兼エッセイスト 植上由雄さん
うえがみよしお  1956年広島県生まれ。大阪某駅弁私立大学の付属高校から無謀にも別の駅弁大学へ進学。大学時代は、夏は沖縄方面で、他の3シーズンはゴルフキャディのバイトに明け暮れ4年間勉強もせず無事卒業。バイト時代の人脈だけで難なく旅行業界へ就職。17年間旅行業界でフラフラと営業を積んだのち、燃え尽きて立派なプータロー生活へ。ある時は蓼科の山中にこもり、またある時はパチプロもどき。半年間の遊び人を経てタクシー業界へ。今日も海遊館前での客待ち時間を読書タイムにするお気楽運転手。そしてもうひとつの顔は、タクシーを舞台に繰り広げられる面白ネタを原稿にする売れっ子エッセイスト。『笑う運転手〜ウエちゃんのナニワタクシー日記』(本の雑誌社刊)の爆発的なヒットに続く第2弾が2002年7月下旬に発売された。

http://www.webdokusho.com/
『WEB本の雑誌/連載ページ』
http://www.taxisite.com/
『タクシーサイトドットコム』

海遊館に住民票を移そうかな

藤本 こんにちは。ウエちゃんの大キライな東京から、大阪見物にやってまいりました。植上由雄さんとの対談写真 その1

植上 そんなことあらへんで。ホンマゆうたらな、一番キライは京都の人やけどな。それにヨコハマは東京ともまたちゃうもんな。ハハハ。

藤本 覚悟して来ましたから、遠慮なく。本音トークでお願いします。それより今日は、地元大阪人も知らないというコテコテの大阪を案内してくださるそうで、とても楽しみなんです。

植上 ワイのメールを、全部本気にしたんやね。

藤本 ええ、素直でしょ。よそゆきじゃダメっていうから、こうして初めてお会いするのにちょっと大胆かなと思いながらも、いつものスーツを脱いでこんなラフな格好で。これなら、ナニワのまちにも溶け込めるかなって。

植上 よお似合うとる。でも最初に謝っておくんやけど、ワイ今日ものすごく歯が痛くて。ほれ、右のほっぺ腫れてるやろ。いつもの10分の1しかしゃべられへんねん。そやからメールに書いたじゃんじゃん横丁の串カツも今日は無理そうや。昨日からもう、流動食しか食べられへんもんやから。トホホ…。

藤本 それはお気の毒! でも私的にはすっかりその気。お約束通り、お昼も抜きで準備万端なんですよ。

植上 しゃあないな。でもなあ、ホンマにしんどいんやわ。

藤本 じゃあ、じゃんじゃん横丁はやめて、ほかのもの。ほら、おいしいって言ってた「ぶっかけうどん」か「とんカレー」にしましょうよ。

植上 ぶっかけは、あんまりコシが強いもんでなあ。「とんカレー」のとんかつは噛み切れんしな。でもまあえぇか。今日は天気もバッチリやから、そこいら周りながらぼちぼち行こか。出血大サービス。メーター倒して行ったるで。

藤本 それじゃ、スペシャル価格でお願いね!

植上 ここが「赤レンガ倉庫」ゆうて、ロケによぉ使われとるとこや。ヨコハマもこんなやろ。

藤本 うーん。確かに似てるけど、ちょっと違うかな。ヨコハマの「赤レンガ倉庫」は、完全に観光化されてますからね。

植上 雰囲気えぇやろ。でも大阪も、USJができてからは少しずつ様変わり。海遊館の客足も伸びて、商売繁盛やけどな。

藤本 それはうらやましい。

植上 冗談や。海遊館の客は増えても、こう不景気では、だーれもタクシーなんか乗れへんて。そやから3時間、5時間の客待ちは当たり前。ワイもそろそろ「海遊館に住民票移そうかな」って本気で思うとるんやけどな。

藤本 それで商売が成り立つなんて、すごい!

植上 ホンマになあ。なんせワイの場合は、人気のタクシー日記を書いてるさかいな。会社も大目に見てくれとんちゃう? ハハハ。

藤本 会社にとっても、すごい宣伝ですもんね。それで、待ち時間に原稿を書いてるんでしょ。

植上 ううん。ワイは外では全く原稿を書かへん。パソコンの前やないと書けない性分で。

タクシー業界で人間ウォッチングや

藤本 じゃあ、その時間は何をしてるんですか。

植上 もっぱら情報収集やな。1日に本を2〜3冊。新聞は片っ端から目を通しとるもんな。

藤本 さっすが、勉強熱心ですね。でも、ウエちゃんのネタのほとんどは「お客様」の人間模様ですよね。

植上 そう。本業は笑わせてなんぼのタクシー運転手やからな。本や新聞は、お客さんとのコミュニケーションツールやねん。

藤本 でも、ネタをいっぱい持っていたとしても、笑わせるためには、ハンパじゃないテクニックがいるでしょ。それって何でしょう。

植上 なんなんやろぉ? でもよぉ考えたらワイが笑わすんやなくて、乗ってくるお客さんたちがあまりにも強烈過ぎるんですわ。運転手仲間も皆口々に言うんやけど「なんでおまえの車ばっかり、おもろい客が乗ってくるんや」って。

藤本 類は類を呼ぶという言葉もありますけど。いえいえ。これは、長年培われた、ウエちゃんの巧みな話術のたまものですよ。

植上 こっち(関西)の人間は、吉本みたいなん見て育ってるやろ。オチがないと落ち着かんのやろな。ワイもその口や。

藤本 こっちの人は面白過ぎる。悲しいけど、ボケられても上手に突っ込めない。

植上 最近はいろんな地方の人も乗せるけど、やっぱりナニワのおもろいオバはんと、危ない連中ほどネタになるもんはない。

藤本 インターネットのWebマガジン(※1)もそうですけど、あれだけ本(『笑う運転手〜ウエちゃんのナニワタクシー日記』本の雑誌社刊)が売れちゃうと、ノンフィクションだけに、脅しとかこわくないですか。それに同業の方々からもいろいろいわれるんじゃないですか。
※1webマガジン/インターネット上で、定期的に発信される雑誌。誰でも自由に読む(見る)ことができる。

植上 これだけIT社会(※2)になっても、タクシー業界ではいまだに「イット社会」と読む人がごまんといる。ワイの記事を読んでる人もまだ少ないし、読んどっても静観しとる感じやな。
※2 IT社会(informationtechnology)/情報技術の発達した世の中。パ ソコンやコンピュータ、ケータイ等を活用し、情報をやりとりする社会。植上由雄さんとの対談写真 その2

藤本 ◯◯組の誰それさんとかって、時々怪し気な人の話も出てきますけど。ああいった方面からの圧力とかは。

植上 ないない。危ないとこはギリギリ回避してるさかい。

藤本 そのへんはさすが。良からぬ行為をするまちの若者や、態度の悪いお客様に向かってウエちゃん流に叱責されるシーンが、度々出てきますもんね。ほんとにこわくないですか。

植上 こぉ見えてもワイは、日本拳法三段やからなぁ。新聞で見た通信教育やけど…。「腕力に自信あり」は強味やね。あとは、さりげなく人を見る。本当にこわい人と、見せかけだけの人。人を見て逃げることもある。

藤本 その、人を見分ける観察能力がスゴイ。

植上 旅行業界にいたころから、人を見る目は肥えてたな。悪い人は匂いでわかるんや。ホンマに、タクシーっちゅーのは人生劇場そのもの。毎日がドラマでおもろいわ。

藤本 好奇心旺盛な人にはピッタリ!

植上 そうそう。いろんな人がいて、勉強になりますわ。人間ウォッチングは楽しいで。

藤本 そういう意味では、今教育の現場で叫ばれている「生きる力」をつけるには、この業界は最適ですね。

植上 ハハハ。よぉそんな、恐ろしいこと言いはりますな。

藤本 だって、世の中にはいろんな生き方をしている人やいろんな考えの人がいるってことを知らずに大人になってしまう子どもたちが、とっても多いんですよ。そうだ! ウエちゃん今度、子どもたちの前で、いつも書いてるような話、してもらえませんか。

植上 あかんわ。こんな怪しい男、認めへんで。

藤本 そんなことないですよ。だって、今日の対談もこうして実現した。教育業界も、むかしとはだいぶ違ってきていますよ。

植上 そやけどホンマ、最初はびっくりしたわ。ワイが教育雑誌に載るなんて。振興公社さんもよっぽど奥が深いか浅過ぎるかどっちなんや、思うて。

藤本 ハハハ。ほんと。一体どっちでしょう。

植上 ハーイ到着。ここがウエちゃんの「ナニワB級観光コース」の目玉「甚兵衛渡船場」。ワイは、この船に自転車を押しながら乗り込んで毎日通勤してるんですわ。

藤本 へぇー、叙情的。なんかロマンチック。

植上 えらい大阪くさいやろ。水の都・大阪は、この渡し船なしには語れまへん。市内に残る8か所の航路は、今も大切な市民の足。タダっちゅうのがえぇやろ。

藤本 えぇっ。今どきタダ なんてあり!? 

植上 そこが大阪やね。これ100円でも取ったらだーれも乗る人おらんで。うちの嫁はんも、子どもらもみんなあっちの橋の方ぐるっと回って行きはりますわ。

藤本 えぇっ!? あんなに遠回りなのに。

植上 そやから大阪人はしっかりしとるんや。とくにうちの嫁はんみたいなんは。

藤本 でも、そのパートナーのおかげで、タクシー運転手のウエちゃんがあるんでしょ。

植上 たまたま嫁はんの父親が個人タクシーやってはって。いずれ権利をもらえるっちゅうんでな。長いことプータローもでけへんしな。

藤本 それにしてもお義父様も、今日のウエちゃんの姿を、想像はしてなかったでしょう。

植上 そりゃぁそうや。でもワイも、こんなにすぐなれるなんて、思わんかったもんな。

藤本 そんなに簡単になれるんですか。

植上 履歴書もろくに見んと「ほな採用。明日から第二種免許取りに行って来て!」って。ちゃんと入社試験くらいせんと、質がわるぅなるんや。「タクシー運転手」ゆうて、何かといわれてる原因はここや。

藤本 そんなことないでしょ。

植上 あるある。お父ちゃんがタクシーに乗っとること、隠しとるお母ちゃんも中にはおるで。ネクタイ締めてアタッシュケース下げて通勤してくるわ。子どもにも隠しとるんやて。

藤本 ほんとですか。それはよくないですよね。自分の仕事に誇りを持ってほしいな。

植上 ほんでもな、感じの悪いヤツもぎょうさんおるけどな。

藤本 そんなことないですよ。大阪の運転手さんたちは、みんな愛想がいい。乗ったら必ず声をかけてくれるし、気持ちがいいですよ。

植上 ワイらサービス精神は確かにあるな。お客さんに「黙っとれ」言われてもしゃべりよる。

藤本 いるいる。やたらと話してくる運転手。

植上 ハハハ。それワイや。毎日「黙っといて!」言われとるわ。

「おおきに」は、大阪人の誇りやな

藤本 マナーの悪いお客さんもいるでしょ。

植上 いるいる。若いお母さんなあ。一番多いのが、小さい子を土足のまま立たせたりな。あと、雨の日なんかビショビショのカッパのまま平気で座ってとかな。親がそんなんやから、どんな子に育つかは目に見えとる。

藤本 若い人たちなんかはどうですか。

植上 若い子つかまえて「おまえ、こりゃー。その輪っかはなんやー!」って。でも、ひとつだけ大阪の若モンの偉いとこは、みんな降りるときに「おっちゃん、おおきに」ゆうからな。

藤本 そうですね。それって当たり前のことだけど、そういう人間関係は、どんどん消えつつありますね。スーパーもコンビニもバーコードだけ。あいさつもしない。

植上 そのへんは大阪人の誇れるとこやね。

子どもは放っといたら勝手に自立する

植上 ウエちゃんおすすめの「番屋ぶっかけうどん」(※3)はどないでっか。植上由雄さんとの対談写真 その3
※3 番屋/大阪市大正区三軒家西2-20-8 TEL06-6553-5171

藤本 この、濃いつゆの味は関東風ですね。

植上 こないだも、東京の人を案内したら、感激の涙流しとったわ。

藤本 ええ、ほんとにおいしい。でも、今日涙を流してるのは、このうどんのコシに耐えられず歯痛に泣くウエちゃんであった〜。

植上 ホンマによぉ食べられんけど、残したらお店の人に悪いからな。

藤本 ところでお子さんは、おいくつですか。

植上 上から高3、中2、小6。男、男、女。子育てはほとんどしてへんしな。

藤本 じゃあ、会話がないとか。

植上 いやあ、それは正反対。うちはみんな「黙っとき!」と言うほど、しゃべってくる。

藤本 やっぱり、カエルの子はカエルなんだ。

植上 うるさいこと言わへんしな。勉強なんかもせえ言わへんで。子どもができてからワイは「仏さん」になってしもたからね。学生時代の友人からは確実に「人が変わった」言われる。

藤本 なんで、そんなに変わったんでしょう。

植上 だって、うちの子顔かわいいもん。小さいときはお人形さんみたいでよかったなあ。

藤本 それは同感です。うちは3人娘で大学生と高校生。おしゃればっかりでもう大変。

植上 年ごろの女の子っちゅうのは心配やな。うちは男やし、お笑い系やからその点は安心や。それにワイの父親もなんも言えへん人やった。

藤本 お母様は。

植上 天真爛漫を絵に描いたような人。おっとりした百貫デブやった。ハハハ。ワイは左利きなんやけど、それをそのまま放置しとったくらいやからな。でも考えたら子どもなんて、放っといたほうが、勝手に自立するんとちゃう?

藤本 ええ。関わり過ぎも問題です。

植上 ワイも放っとかれて正解。いろいろ自由にさしてもろてよかったわ。ワイの左利きもな、ゆうたら「左利きは悪魔」みたいに言われた時代。おかげでワイはめっちゃ字が汚なかった。今はパソコンで商売になるけど、これちょっと前やったらあかんかったわ。いや。もし右利きで字がきれいやったら、も少し若いころにペンで食えるようになってたかも知れへんな。

藤本 これまでの蓄積があって、今のウエちゃんがあるんだからいいんですよ。

植上 そやな。でも、ワイ、小学校の国語の成績、いつも1か2やってん。

藤本 えっ、ほんと!? でも、小さいころやんちゃだった人ほど、大物になってる例は多いし。

植上 ホンマは、むかしからおもろい文章得意やってん。書くのは学校批判や先生の悪口。友だちには拍手喝采や。でも、字が汚くて先生は読めへん。基本的に、書くことが好きなんやな。

藤本 やっぱり。今の「タクシー日記」のきっかけは投稿からだと伺っていますが。

植上 椎名誠さんが編集長を務める月刊書評誌『本の雑誌』の「三角窓口」というコーナー。まだ旅行業界にいたころやから、ワープロが出てすぐや。早速旅行記を書いてあちこちに投稿した。ところが、このジャンルは書く人が多かった。言うたら椎名誠も、沢野ひとしも、野田知佑も同類項。「すごい人」が多過ぎたんやな。

藤本 ところがタクシー業界は。

植上 そう。「書く」なんて行為は皆無。この業界にはネタが死ぬほど転がっとる。その上、本を読む時間はたっぷりある。っていうんで、もうやみつきですわ。こうなったら、タクシー業界初の「直木賞作家」を目指すしかない。

藤本 もうすぐ第2弾が出るんですよね。

植上 今は地獄の著者校正の真っ最中。

藤本 今から、楽しみです。

植上 ハハハ。直木賞は冗談冗談。ワイの本当の夢は大臣やから。扇さんの代わりに「タクシー業界改革」やな。

藤本 大臣はいいですねぇ。タクシー業界をクリーンなイメージに。

植上 無理やね。この業界ほど、旧態依然としてる所はないな。文部科学省のほうがえぇか?

ワイが校長なら「衣替えの廃止」やな

藤本 思いきって教育業界を変えちゃう?

植上 それもえぇけどなあ。大阪市内に就学児童がおる身やからなあ。

藤本 守りに入っちゃダメダメ。ウエちゃんだったら、どんな学校にしますか。

植上 むかしに戻したらいいだけや。バック トゥ ザ フューチャーやね。小さいことにごちゃごちゃ言わない「自由な学校」が理想やね。

藤本 もし校長先生だったら、どうしますか。

植上 まずは「衣替えの廃止」。暑かったら半袖でもえぇやんなぁ。中学校の黒服なんて、かわいそう思わへん? そんな杓子定規な物の考え方をやめない限り、学校は居心地のえぇ所にならへんで。それから、だらしない先生をどやす。「ワイが法律や、オリャー!」って。ウソウソ、そんなのできへん。

藤本 一体どっちなんですか!

植上 いろいろあるんよ。実は嫁はんの弟が2人、中学校の教師やってて、時々話聞くんやけどな。今は、学校も親も大変やて。

藤本 板ばさみですね。

植上 子どもの最高責任者は親やからね。親がしっかりしてれば大丈夫。うちみたいに親が真面目だと、子どもも曲がりようがない。

藤本 お母さんはしっかりしてるし。

植上 お父さんは夜遊びもせんと、酒も煙草も飲まずまっすぐ帰って来て、それから勉強して原稿書き。ホンマに休みなしですわ。

藤本 働く姿を子どもに見せられるっていいですよね。

植上 ワイの場合は子どもが寝てからが勝負。そやから、父親の姿なんて見てへんと思うわ。

藤本 そんなことないですよ。その証拠に、子どもはグレずにお父さんを慕ってる。

植上 今んとこはね。あとは成功して「大阪文学賞作家」にでもならんとな。

藤本 タクシー日記ですか。

植上 ここだけの話、テレビドラマか映画のシナリオを狙ってんねん。

藤本 かっこいい! ウエちゃん役は誰にしましょう。

植上 もちろん、庶民派の佐川満男。

藤本 大親友だそうですね。じゃあ奥様は。

植上 三林京子で決まりやね。

藤本 なんか、わかります。近い将来、きっとドラマか映画になるでしょうね。売れっ子先生になったら、今日のことなんかすっかり忘れちゃって、「はて、どなたさんでしたっけ?」なんて、おっしゃるんじゃないですか。

植上 うんうん。きっとそんなもんや。

藤本 ひどいなあ。今日は歯が痛いから「ぶっかけうどん」と「とんカレー」だけにしておくけど、じゃんじゃん横丁の串カツの約束も忘れないでくださいよ。それじゃあ『カツヤ』(※4)の「とんかつカレー」を植上由雄さんとの対談写真 その4食べに行きましょう。

※4 カツヤ/大阪市浪速区元町2-6-25 TEL186-06-6631-8988

植上 ホンマ!? さっき食べたばかりやのに。

藤本 心配しないで。うどんとカレーは別腹。噛めないカツは、私が食べてあげるから。

植上 ほな、日本一の「とんカレー」をご一緒して、お泊りのホテルにご案内したらお開きにしまひょか。そやそや、その前に、この赤手拭稲荷さんで商売繁盛を祈願して行こか。

藤本 ありがたく、そうさせてもらいましょか。ほな、おおきに。(笑)

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