清野友義の絵本暮らし抄 絵本を通して子育てや人生を考える
お子様ランチのような絵本
わが子の喜ぶ顔ばかり見ることができれば、親はうれしいだろう。でも現実に、赤ちゃんの世界でも喜怒哀楽はあるし、それは人生においても同じ。しかし、子どもにハッピーエンドの絵本ばかり見せるのは偏りで、バランスを失っている。絵本は子どもが初めて出会う本であり、絵画美術であるから安直であってはならないと、画家で絵本作家の田島征彦・征三さん兄弟は真剣にいう。子どもだましの絵本をお子様ランチのような絵本と批判する。しかし、そのような絵本が喜ばれるから、よく売れている。この時点で絵本との出会いが違うのである。きよの流でいえば、感動を含めた喜怒哀楽に年齢などない。感動、愛情など見えないものに、年齢別などありはしない。どこまでも目安であり、わが子に合わないのは当たり前だ。ただ進級、進学などでわが子の成長を喜ぶ親心の気持ちにつけ込んだものであり、決して子どもの視点ではないのだ。







