|
洋菓子に関わる
仕事がしたい 斎藤嗣代さんの開くお菓子教室は能見台駅のすぐ近く、閑静な住宅街にあります。
「前回の洋梨タルトはサクッとした歯応えで、自分でつくったとは思えないほどの出来栄えだったわね」「黒ゴマのプリンも、うちに帰って試したら家族に大評判」と、自宅兼教室のダイニングから生徒さんたちの楽しそうな声が聞こえてきます。チーズケーキだけでも10種類以上のバリエーションを持つ斎藤さんですが、ケーキのほかにもサンドイッチやキッシュをつくることもあります。1回に3種類のメニューをつくるというのも贅沢ですね。

今日のケーキは、あずきのシフォンケーキ。ふわふわの中にコクが。温かい紅茶がケーキのおいしさを引き立てます。 |
子どものころから「洋菓子に関わる仕事がしたい」という夢を持っていた斎藤さん。学校を卒業してからお菓子教室のアシスタントや洋菓子店のアルバイト経験を積み…。その間、雑誌『オレンジページ』やNHK「今日の料理」で活躍中の藤野真紀子さんをはじめ、バイタリティあふれる先生に恵まれました。
その後結婚し、能見台で(自分の)両親と同居。出産し、育児に忙しい毎日に自分を見失いかけたとき、久しぶりにお菓子を焼いてみました。おいしいお菓子をつくり、人に喜ばれる幸せを改めて実感した斎藤さんは、家事と子育ての合間を見ながらお菓子づくりに励むことになりました。お母さんやパートナーに子どもを預け、お菓子教室にも通い始めたのです。
|
|
そして結婚10年目の年、「家事や育児にがんばる妻への感謝」としてパートナーから贈られたのは、「藤野真紀子さんと洋菓子の本場フランスへ行くツアー」でした。ツアーへの参加は、斎藤さんの夢をさらに大きくふくらませることになりました。
子どもたちは地元で
クラブ活動
中学時代から住む能見台の街が大好きという斎藤さんですが、地域とのつながりを深く意識するようになったのは、子どもたちがクラブ活動に参加するようになってからだそうです。
現在、中学2年生になる長男の皓太君は小学生のときから地元の「富岡サッカークラブ」に入っていました。そこでの斎藤さんの役割は、練習中の子どもたちやサポーターのお母さんたちへの差し入れ。「皆さんの反応がうれしかったですね。うちの子はそんなにお菓子が好きではないので」と苦笑する斎藤さん。
長女の楓ちゃん(小6)は「横浜ウエストウインドマーチングバンド」に所属。マーチングバンドとは、楽器を演奏しながら、楽曲に合わせてマスゲームのように動作を加えたもの。大勢の子どもたちが練習に励んでいます。
能見台は、子どもが参加できる地元の活動が盛んです。地域の活動は各地にさまざまありますが、「マーチングバンド」は珍しい。「音楽とスポーツの要素を併せ持つマーチングバンドは、みんなで心をひとつにして本番に挑みます。協調性や集中力を養うだけでなく、いろんな人とふれあういいチャンスになっています」と話します。

演奏だけでなく、協調性、体力も要求されます。マーチングバンド関東大会で銀賞に輝いたことも。 |
|
|
おいしいネットワーク
子どもの活動を通じて知り合った地域の人々。メンバーのお母さんたちから、お菓子づくりを教えてと頼まれるようになりました。本格的にお教室を始めたのは、1年半前に自宅を建て替えてから。念願の夢が叶って、お菓子&料理教室の開講です。
教室の名前は娘さんの名にちなんで「Maple Food Salon」。「レシピ通りではなく、手に入る材料や食べる人に合わせてアレンジ。自宅で手軽につくれるメニュー」がコンセプトです。
|

お菓子づくりのあとのひとときが楽しみという
「Maple Food Salon」
(TEL045-788-1237)
のメンバーたち。
|
生徒のひとりは「夫の転勤で来た能見台で心細さがありましたが、この教室のおかげで地域になじむことができました。お菓子づくりだけでなく、試食しながらのお茶の時間がとても楽しい」と教室の魅力を語ります。
「お菓子を食べているみんなは本当に幸せそう。自宅以外の個人宅や学校、施設などにも出張して、たくさんの人にお菓子づくりの楽しさを広めたいですね」と夢の続きを語る斎藤さん。
お菓子を通じた笑顔のネットワークができたら素敵ですね。この機会に、皆さんもお菓子づくりに挑戦してみませんか。

フランスでは洋菓子のいろいろなことを吸収した。思い出の一枚。 |
|