(バックナンバー2002年3月号)

地域の人々とコミュニケーション!
楽しい英会話教室「E-TALK」(いいトーク)

グッドモーニング!
明るく大きな声が響きます。
土曜日のゆったりとした朝の時間、ビーコンヒル能見台・サウスヒルの集会場に参加者が続々と集まって来ました

楽しい英会話教室

 さあ!「E-TALK」(いいトーク)の始まりです。教えるのはカナダ人のジャック・マサルスキさん(31歳)。大人を対象にしたこの英会話教室は、昨年の5月にスタート。地域の人たちにコミュニケーションの場を提供し、日本人にもっと英語を身近に感じて欲しいと思ったのがきっかけです。
「テキストはありません。とにかく英語に触れること。何でもいいから話すこと。日本人は正しい英語でなければダメだと勝手に思い込んでいますがそれは間違いです。日本にいる外国人たちは、ヘンな日本語でも堂々と話しているでしょ?」とマサルスキさん。
 参加者は20代から80代まで。この日はちょうど、冬季オリンピック開催中ということで、そのテーマを中心に盛り上がりました。
 モーグルの里谷多英選手のモットーは「マイペース、集中力、悪い結果を考えない」という話が出ると、「マイペースという言葉は英語と思われがちですが、実は和製英語です」と、すかさずマサルスキさん。「モーグルスキーでの『コブ』は英語では『マウンド』。野球のピッチャーマウンドと同じ意味ですよ」と、身近な英単語から話がふくらんでいきます。
 また、誰かが「昨日、中華街で餃子を食べて来たよ」と言うと、「餃子」は英語では
「chinese Dumplings」。

でも日本にいる外国人には「ギョウザ」で通じますよと説明すると、水餃子からすいとんの話になって、今度はみんなでマサルスキさんに「すいとん」を説明。「むかしよく食べたスープなんだ。味はうーん、水みたいな…」、知っている単語を必死で並べます。英語と日本語を織り混ぜながら、あっという間に時間が過ぎていき、11時半で教室はお開き。集会場の借り賃として1人100円を集めます。

日本人ばかりで
         ビックリ!

 マサルスキさんはれっきとした英語教師。4年前に来日し、川崎市の小・中学校で教えています。英語の授業といってもほとんどはゲーム遊び。「子どもに英語を教えるのはとても楽しい。ぼくが一番楽しんでいるかな」。子どもたちは英語を「学ぶ」のではなく、ゲームを通じて楽しみながら自然と英語に触れるのだといいます。
 マサルスキさんいわく「日本の学校に入って一番驚いたのは、クラス全員が日本人だったこと」。確かにカナダにはいろいろな国の子どもたちがいます。たとえば、韓国人、アメリカ人、中国人、インド人、ロシア人、ラテンアメリカ人などなど。肌も瞳も髪の色もさまざま。「人間にとって大切なのはハート。外見は人を判断するものではない」と理解し、自分の気持ちをきちんと伝えることや、相手を理解するという能力が自然と身についていくのです。

家事も育児もシェア

 4歳と2か月の2人の男の子のお父さんでもあるマサルスキさん。日本人のパートナー利恵さんとの出会いは、彼女がカナダに留学していたとき。利恵さんの実家は能見台。このまちで育った彼女はビーコンヒル能見台の環境をとても気に入っています。家族や親友が近くに住んでいるという安心感も大きいですね。
「駅へも買い物にも便利。バリアフリーで設計されたビーコンヒル能見台はベビーカーでも歩けます。今はサウスヒルに住んでいますが、将来は同じビーコンヒルの中で、もう少し広い間取りの部屋に移りたいですね」と語ります。
 家庭での役割を尋ねると、「何でもやりますよ。一緒に生活しているのだから家事も育児もシェアしないとね」とマサルスキさん。
 理想の姿は、「映画『インディジョーンズ』でハリソンフォードが演じたジョーンズ博士のような教授になること。社会言語学者として、言語が民族意識や文化によってどのように影響されるかを教えていきたい」と話すマサルスキさん。すぐにでも実現できそうですね。

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