マグマのように沸々と燃えるお母さんへの想い
メルマガ「お母さん大学」への道、1か月ぶりです。
ご無沙汰している間に、季節もすっかり変わってしまいましたね。
まずは皆様にご報告です。
おかげさまで、今日までに『ブンナよ、木からおりてこい』(水上勉/若州一滴文庫)を、
1000人の方にお届けすることができました。
強引に私から読まされた?方には申し訳ない気持ちもありますが、
この作品の素晴らしさを、わかる人は、わかるという自信がどこかにありました。
皆さんの反応は想像以上でした。眠っていた一冊の本が、
みんなの感動で息を吹き返し始めているようです。
さらに続く、ブンナを日本中のお母さんたちに広げる旅に、ひとりワクワクしている私です。
「ブンナの感想文=夏休みの宿題」が、季節を越えて、
冬休みの宿題になりそうですが、まだの方は、ぜひ送ってくださいね。
ブンナと「お母さん大学」の関係が
今ひとつわからない人も多いと思いますので、少し だけ説明します。
作者の水上勉さんが、この作品を通して母たちへ伝えたかったことと、
私が目指している「お母さん大学」に、響感するものを強く感じたのです。
出会いは、『ブンナよ、木からおりてこい』という一冊の童話ですが、
それから「水上勉」という人間につながったのようです。
ここに、伝えなければならない大切なものがあると…。
水上さんの作品をあれこれ読みました。
膨大な作品の中のまだほんの一部ですが、それを読んでいると、
水上さんの魂が、今、生きているかのようです。
(絶滅の危機にさらされている蛙たちも、命を吹き返してほしいな)。
先日、水上さんの長女・蕗子さんから、「ぜひこの本を読んで」とすすめられたのが、
『椎の木の暦』(水上勉/中央公論社)という本。
東京に住んでいた水上勉さんが、疎開で故郷(福井県)の文教場の教師をしていた
当時のことを書いた、実話に基づく長編小説です。
教師経験のない水上さんが、1年生から4年生までが一緒に学ぶ複々式クラスを担当、
しかも、その中にはタミコという障害児がいました。
不登校だったタミコが、就任した教師に心を開き、学校に楽しく通い、
そこで皆と心を通わせながら過ごす日々…。
まさに「教育とは何か」「人間とは何か」が表現されています。
戦争の頃、子どもたちは勉強そっちのけで、
お国のために戦う兵士のために、毎日、山で蕗取りをする。
その過程で子どもたちは、ひとりの教師から「人間のやさしさ」や「正義」を学んでいく。
人間形成の大切な時期に子どもたちがどんな大人に出会うかは、とても大切なこと。
残念なことに、今はモデルとなる大人が少ない。
(人間はどこにいるのかと、叫びたい私がいます)。
驚いたのは、30年以上も前のことなのに、
水上さんは、子どもたち一人ひとりとのやりとりや出来事を、克明に描写しているのです。
その細やかさと深さを感じたとき、これこそ真の意味での子育てではないかと思いました。
この本を読んでいる間じゅう、
まるで、自分がこの子たちのクラスメートであるかのように、幸せを感じていました。
本の最後で、先生は33年ぶりに当時の子どもたちに再会するのですが、
その頃にはもう涙が止まりません。
読み終えたときには、久しぶりに、
子どものように声を出して泣いている私がいました。
ブンナの本こそ、後世に残る一冊だといった水上さんの言葉の意味が、
少しずつ見えてきました。
戦争はあってはならないものですが
、だからこそ、子どもたちは命を大切にし、生きていることに感謝し、
助け合う世の中を感じることができたのかもしれません。
豊かな時代に生きている私たち。しかし、本当の豊かさとは何か?
それを子どもたちに、どう伝えていけるのか。
30年前の作品が、今、この時代に命を吹き返す。
水上勉の魂の叫びが聞こえるような気がします。
私は今、心の奥深くで、見えない何かを燃やしています。
どう表現していいのかわからないけれど、
目指すべき「お母さん大学」のエネルギーを、必死に蓄えている私。
マグマのように地下の深いところで、「お母さん」の魂が沸々とわき出しているような…。
もしかしたら、そのうちドカンと爆発して消えていくかも。
それも、いいなと…。
藤本裕子
【トランタンネットワーク新聞社】 http://www.30ans.com
□発行:株式会社トランタンネットワーク新聞社
お母さん大学プロジェクト 藤本裕子
□発行日:2007年10月18日
□登録:http://www.30ans.com/okaasan/
★ご意見、ご感想:info@30ans.com 藤本裕子

- Vol.19(2008/4/8)
「生まれました!」 - Vol.18(2008/3/13)
「100万母力の子育て情報紙『月刊お母さん業界新聞』を創刊します!」 - Vol.17(2008/2/15)
「アメリカ生まれのブンナは、元気いっぱい!」 - Vol.16(2008/2/4)
合言葉は、「お母さん!」 - Vol.15(2008/1/26)
「干物の女は、いい味だよ!」 - Vol.14(2008/1/21)
「お母さんのハートがギュッと詰まった新聞 」 - Vol.13(2008/1/20)
「 お母さんで勝負する! 百万母力! 」 - Vol.12(2008/1/16)
「夢が描けない若者たち 」 - Vol.11(2008/1/10)
「編集部(私)は新年早々、パニックです 」 - Vol.10(2008/1/01)
「新春 泥沼に向かう母 」 - Vol.9(2007/12/14)
「藤本ものがたり誕生!」 - Vol.8(2007/12/08)
「風邪、ひいていませんか?」 - Vol.7(2007/11/07)
「お母さん大学部屋「藤母錦」(ふじぼにしき)が誕生!」 - Vol.6(2007/10/18)
「マグマのように沸々と燃えるお母さんへの想い」 - Vol.5(2007/9/13)
「人生のイベントを、どうつくりますか?」 - Vol.4(2007/8/27)
「夏休みの宿題」 - Vol.3(2007/8/6)
「ブンナに学ぶ「本当の幸せ」」 - Vol.2(2007/7/12)
「一人ひとりが行動して、心と体で感じる場」 - Vol.1(2007/7/4)
「お母さん大学って何?」
メールマガジン『お母さん大学へのでこぼこ道〜藤本通信』購読ご希望の方は下記フォームより読者登録してください。
万一、登録ができないなどの場合はお手数をおかけいたしますが、下記までご連絡ください。
株式会社トランタンネットワーク新聞社 TEL:045-444-4030 メール:info@30ans.com
