ブンナに学ぶ「本当の幸せ」
お母さん大学、盛り上がってきました。
と言っても、盛り上がっているのは、私だけかもしれません(笑)。
『リブライフ』の読者の方は、ご存知だと思いますが、
今、小さな「お母さん大学」のウェーブが始まっています。
始まりは、ブンナという小さな蛙でした。
「お母さん大学」を企画する中で、その表現方法やカタチに悩んでいた私は、
偶然に、一冊の本と出会いました。
詳しくは「八面六臂」(http://webdesign.iware.ne.jp/30ans/86/)を読んでください。
「ブンナよ、木からおりてこい」という蛙の物語に感動した私は、
読み終えたとき、思わずその本を抱きしめました。
その日から、私の行動が始まったのです。
ただ自分が感じたことに素直に行動する。
それだけで、いろいろな気づきや感動、そして出会いがありました。
心で感じたままの素の自分になる
そして、一生懸命に考え、行動する
小さな決断の連続
汗をかく中で、見えてくる発見
その小さな喜びや出会いが、明日につながる
そんな毎日を過ごせるって、とても幸せなことですね。
もしかして、学ぶことって楽しいこと?
そういえば昔、通信教育の大学で学んでいた時期がありました。
18歳で九州の田舎から出てきて、社会のことを何もわからずに就職した私。
仕事で東南アジアを訪れ、貧富の差を目の当たりにしたことがきっかけで、
「もっと勉強したい」と思い、大学に入りました。
通信教育は孤独との戦いです。すぐに挫折しました。
学校から送られてくる教材は埃をかぶり、机の上に山積みになっていきました。
けれど、その教材が再び息を吹き返したのは、子育てを始めてからのことです。
子どもが生まれるとなぜか勉強したくなる、ヘンな癖!
とにかく子どもを抱いていると、無性に勉強したくなるのです。
ですから私の学生時代は、右手におっぱい、左手に経済書の毎日でした。
なんと、卒業したのは、10年後。
いつの間にか3人の娘は成長し、一番手がかかる時期を過ぎていました。
そして今、重大なことに気づきました。
もしかしたら、母親になったことで、
私の体と心と脳が、「学び」を欲していたのかもしれません。
学ぶということは、自分が知らない世界を知ること。
つまり、感動そのものです。
新しい発見、知る喜び、
人との出会いも、同じ感動かもしれません。
もちろん、当時の私は、純粋に勉強したいと思ったのではなく、
とにかく、子育てをしている自分を忘れて、
ひとりの人間になりたかっただけかもしれない…。
う〜ん。51歳になって、今頃、気づくなんて。
解けないパズルがピタッとはまったような気がします。
今、つくづく思うのです。
今も世界には、死と隣り合わせの中で懸命に生きている子どもたちがいます。
あの頃、東南アジアの人たちは、本当に貧しかったのでしょうか。
お金がないことを、ただ貧しいと判断している私がいました。
一生懸命に生き、生きることの喜びを感じることほど、素晴らしいことはないでしょう。
あの頃、アジアの貧困社会を見て、大学で経済を学んだ私と、
今、ひとりの母親としてその意味を考える私とは、
見方も感じ方も、ぜんぜん違うことに気がついたのです。
平和な日本、豊かな日本。
幸せすぎる今、大切なものを忘れてしまった私たち。
本当の幸せが何であるかさえわからなくなった今の社会。
母(人間)としてわが子に、
心が震えるくらいの感動や喜びを、どう伝えていけるのでしょう。
ブンナの作者である水上勉氏は、
子どもの頃、貧しくて本を買うことができなかったといいます。
その子たちのために本を読む機会をと、
私財を投じ、若洲一滴文庫という場をつくったのですが、
残念ながら、今は、本を手にすることができない子などいないのです。
それなのに、本当にいい本や絵本を手にする子どもたちが少ないというのは、
私たち大人の責任ではないでしょうか。
30年も前にそのことに気づいた清野さんは、
絵本の原画をスライドに映し、読み語る「きよの絵本劇場」を旗揚げし、
全国津々浦々を回って親子に伝え続けてきたのです。
しかし、巨大化する経済社会と闘いながらも、完全勝利を得ることができなかった。
本当に子どもたちに読んでほしいと思う本を伝えていくことは、
それほど難しいことなのです。
しかし、ブンナの魂は、決して消えることはありません。
いいえ、消してはいけないと、私は思うのです。
【酔っ払いオババの巻】
先日、清野さんが住む高槻の街で、あるお店に入りました。
阪急高槻市駅すぐの「合歓の樹」というお店です。
初めてのお店に入るなり、ママさんが「おかえり」って言うんです。
思わず「ただいま」と言った私…。
そのママが、
「今の子育ての問題は、今の親たちを育てた、私たちおばあちゃんの責任よ。その責任をとって何かしないと、このままでは死ねないわね」と…。
その言葉を聞いた私はうれしくて、思わず「ブンナを贈ります」と言いました。
そこで盛り上がり、ママのおすすめ、広島の「幻」というお酒を飲んだのですが、
それがまた半端じゃなく美味しくて、私は久しぶりに、酔っ払ってしまいました。
偶然、カウンターにいた
京都大学大学院でエネルギーを研究している安部先生をつかまえて、
「将来の日本のエネルギー問題をどうするんだ」とか、
「京大なんか辞めて、さっさとお母さん大学に来い」とか、しつこく絡んだらしい。
挙句の果ては、「ブンナを贈るから、夏休みの宿題をやりなさい」と!
(安倍さん。覚えていないの。ごめんなさい)
まったく、お酒の力ってコワイ!
謙虚?な私が、さらに素直になれた夜でした。
【トランタンネットワーク新聞社】 http://www.30ans.com
□発行:株式会社トランタンネットワーク新聞社
お母さん大学プロジェクト 藤本裕子
□発行日:2007年8月6日
□登録:http://www.30ans.com/okaasan/
★ご意見、ご感想:info@30ans.com 藤本裕子

- Vol.19(2008/4/8)
「生まれました!」 - Vol.18(2008/3/13)
「100万母力の子育て情報紙『月刊お母さん業界新聞』を創刊します!」 - Vol.17(2008/2/15)
「アメリカ生まれのブンナは、元気いっぱい!」 - Vol.16(2008/2/4)
合言葉は、「お母さん!」 - Vol.15(2008/1/26)
「干物の女は、いい味だよ!」 - Vol.14(2008/1/21)
「お母さんのハートがギュッと詰まった新聞 」 - Vol.13(2008/1/20)
「 お母さんで勝負する! 百万母力! 」 - Vol.12(2008/1/16)
「夢が描けない若者たち 」 - Vol.11(2008/1/10)
「編集部(私)は新年早々、パニックです 」 - Vol.10(2008/1/01)
「新春 泥沼に向かう母 」 - Vol.9(2007/12/14)
「藤本ものがたり誕生!」 - Vol.8(2007/12/08)
「風邪、ひいていませんか?」 - Vol.7(2007/11/07)
「お母さん大学部屋「藤母錦」(ふじぼにしき)が誕生!」 - Vol.6(2007/10/18)
「マグマのように沸々と燃えるお母さんへの想い」 - Vol.5(2007/9/13)
「人生のイベントを、どうつくりますか?」 - Vol.4(2007/8/27)
「夏休みの宿題」 - Vol.3(2007/8/6)
「ブンナに学ぶ「本当の幸せ」」 - Vol.2(2007/7/12)
「一人ひとりが行動して、心と体で感じる場」 - Vol.1(2007/7/4)
「お母さん大学って何?」
メールマガジン『お母さん大学へのでこぼこ道〜藤本通信』購読ご希望の方は下記フォームより読者登録してください。
万一、登録ができないなどの場合はお手数をおかけいたしますが、下記までご連絡ください。
株式会社トランタンネットワーク新聞社 TEL:045-444-4030 メール:info@30ans.com
