池川 明の胎内記憶 赤ちゃんはお母さんを選んで生まれてくるのです

池川 明の胎内記憶 赤ちゃんはお母さんを選んで生まれてくるのです

LIVE LIFE 2008年2月号

『小』子化は魚不足が原因だった!?

『病院出産が子どもをおかしくする』という衝撃のタイトルの本が、出版されました。著者の奥村紀一さんは、東京大学大学院で西洋哲学を学び新潟大学哲学科の助教授となり、現在は哲学、宗教の研究と並行し、自然農法、自然療法にも取り組まれています。

奥村先生が専門外である妊娠・出産の本を出されたとあっては、読まないわけにはいきません。読むと「そうだ、そうだ」とうなずくことばかり。産科医では書かない内容が盛りだくさんで、読んだ方はきっと驚かれるでしょう。

その中で、「少子化」ではなく、「小」子化について書かれています。

現実に今、生まれる子どもたちの体重が小さくなってきていて、出生時の平均体重は、昭和50年に3・20kgであったのが年々減り続け、平成17年は3・05kgと、0・2kg小さくなってきています。

経産婦はわかると思いますが、今、産科の現場では妊娠中の体重増加を厳しく制限し、9〜10kgまでの増加に抑えることを推奨しています。通常12〜13kgくらい増えますから、かなりダイエットしなければなりません。周産期死亡(生まれてすぐの赤ちゃんの死亡)を未然に防ぐため、体重コントロールを推奨しているのです。

そして、私はこの体重制限が、赤ちゃんが小さく生まれる原因だと思っていました。ところが奥村先生の本には、全く別の観点から問題点が指摘されていました。日本人が魚を食べなくなったからというのが、その理由です。

デンマークで、妊娠中の魚介類の摂取で体重の変化を調べたところ、たくさん食べたグループで新生児の体重が約200g多かったそうです。

ん!? 200gといえば、前述の赤ちゃんの体重減少分ではないですか。そして、魚介類のオメガ脂肪酸をたくさんとると、体重が増えることも示されています。

体重が小さく生まれる理由としては、早産による低体重児の増加と、喫煙や栄養の制限、高齢での出産などがあげられます。ところが魚介類をたくさんとると早産が減り、結果として全体の体重が増えるというのです。小さく生まれても何ら問題のない場合も多いのですが、国全体で見た場合、体重により脳の発育に問題があるケースが多くなることが心配されています。

現在、複数の研究で、妊娠中に魚介類を食べてオメガ脂肪酸であるEPAやDHAをたくさんとることにより、ハイパーアクティビティや衝動的、不安、かんしゃく、睡眠障害などの問題が解決できるのでは、と期待されています。

わが国では、魚の水銀汚染などから、大型魚類の食べ過ぎに注意が呼びかけられています。しかし、ランセットという一流の科学雑誌の論文(2007年2月)では、魚介類に含まれる汚染物質のことを考えても、妊婦は、一日340g以上の魚介類を食べることのほうがメリットが大きいと結論づけています。

最近、子どもたちの脳がおかしいと感じる人が増えているようですが、もしかすると、妊婦さんが魚を食べないことと因果関係があるのかもしれません。ぜひ家庭で魚介類をたくさん食べましょう。食べてほしい魚は、イワシ、サバ、サンマ、ブリ、ニシン、アジなどの小さな大衆魚です。

バックナンバーの一覧へ戻る

ページのTOPにもどる
老若男女響学「お母さん大学」プロジェクトはこちら
お母さん大学メルマガ藤本でこぼこ通信 登録はこちらから
『百万母力』はこちらから
『百万母力』はこちらから
『百万母力』はこちらから
『百万母力』はこちらから
ブンナプロジェクトはこちらから
池川 明先生のDVD「胎内記憶」&本のご購入はこちらから
 
株式会社トランタンネットワーク新聞社 〒221-0055 神奈川県横浜市神奈川区大野町1-8-406