池川 明の胎内記憶 赤ちゃんはお母さんを選んで生まれてくるのです
神様からの手紙
この世に生まれようとしている子どもたちは「神様からの手紙」をたくさん持ってくる郵便配達人のような仕事もしているようです。私の意識の中では、流産していく赤ちゃんや中絶される赤ちゃんたちが喜んで旅立つイメージなのですが、どうしてこの世に生を受けないのに喜んでいるのか不思議でした。それが赤ちゃんとの対話で、何となく理由がわかってきました。
お母さんのお腹に命を宿したとき、赤ちゃんたちは抱えきれないくらいの「神様からの手紙」を預かってくるのだそうです。そのうち一通だけでもいいから、誰かに手渡したい。できればお母さんには手渡したいようですが、必ずしもそうはならないところが人世ですね(思い通りにならないのが人世〜『生きがいの創造』PHP)。
赤ちゃんが命を宿したときにメッセージを伝えたい人は、お母さん、お父さんだけではありません。その子の兄弟、祖父母、ご両親の友人、病院で出会う医師・看護師・助産師、それぞれに最低でも一通の手紙は持ってくるようです。たぶんその手紙は数百通を下らないと思います。ただ、一通も渡せない赤ちゃんも多く、「神様からの手紙」、すなわち赤ちゃんの持ってきたメッセージを誰一人受け取らなかった場合、それはとても悲しいようです。その場合、一通でも手紙を受け取ってもらうことができるまで、同じお母さんか別のお母さんかはわかりませんが、何度でもチャレンジする子もいるらしいのです。
ところが、流産も普通のお産と考え、「赤ちゃんがお役目を果たしたので雲の上の世界に還る」と考えるようになってから、赤ちゃんたちの笑顔や光が感じられるようになったのです。それは、赤ちゃんが持ってきた「神様からの手紙」を私たちが受け取り、やっと届けることができたという安堵の気持ちからのようです。するとお母さんは流産していく赤ちゃんに、「もう2度と流産するお母さんを選ばなくてもいいよ。次はまた別の役目を果たすためにがんばってね」というプレゼントができる。だからそのプレゼントを受け取った赤ちゃんは、流産してしまうのにうれしい、ということのようです。
「神様の手紙」に何が書いてあるのでしょう? ほとんどの場合「自分(赤ちゃん)のことを信じてよ」「お母さん、もっと自信を持ってよ」「2人(夫婦)仲良くね」「上の子(兄弟)のことをもっとよく見てあげて」などです。
赤ちゃんって、前向きですね。同時に関わった人たち全員に手紙を持ってきています。ある赤ちゃんから私へのお手紙には「次に生まれる赤ちゃんたちによくしてあげて」でした。たったそれだけですが、「産科医としてがんばれ!」と赤ちゃんから励まされた気持ちです。
この手紙はたぶん、全部の赤ちゃんが持って生まれてきているはずです。だからそれを受け取ったとき、流産だけでなく、死産する赤ちゃんや中絶される赤ちゃんも喜んでいるらしいのです。あくまでも私がそう感じる、というだけなので、正しいかどうか皆さんが赤ちゃんと対話して確かめてみてくださいね。







