池川 明の胎内記憶 赤ちゃんはお母さんを選んで生まれてくるのです
なぜ同じ日に生まれるの?
以前、同じ日に生まれる赤ちゃんの話を書いたことがありましたが、またしてもお産が重なりました。
今まで講演会のときには、赤ちゃんは私が講演を終え帰宅するまで待っていてくれるのが普通でした。ところが、6月10日はいつもと違ったのです。実はこの日、京都で大きな講演会がありました。朝7時には出なければならないのに、前夜入院した人が産まれません。午前5時頃の出産と予想していましたが、もうすぐ生まれるというところで、お産が止まってしまいました。
講演をキャンセルすることはできません。幸い私の所は「助産師さんだけの出産でもいい」という方しかお受けしていないので、産婦さんに了解を得て、気になりながらも出かけました。新幹線に乗る前に無事出産が終わったと報告があり、経過も順調とのことで一安心。「いつもは出かける前に生まれるのに、変だな」と思っていたところ、とんでもない日だったのです。
講演の最中も「陣痛が来た」と連絡が入るのですが、毎回名前が違うのです。なんと、私が京都に行っている間に、3人の分娩が進行していました。京都からとって返したのですが、戻る直前に最後4人目の方が出産したとのこと。帰ると、クリニック内は騒然とした雰囲気で、部屋がないため、1人は助産院にお願いして移動していただきました。
私の所では、部屋が3部屋しかありません。すでに入院していた方がいたのにどうして4人が収まったかというと、中の1人は、4人目の出産で大ベテラン。出産前から「早く退院したい」と言っていたので、分娩後すぐに退院し、帰宅することができたのです。
私の所で今まで一番早く退院した人は産後2時間。目の前に住んでいる方で、「入院しても家にいても一緒だから」と(笑)。産後2泊3日で退院と、他院に比べると短いのですが、入院時間を短縮してからは、しっかり子育てをしている人が増えた気がします。
結局この日生まれた子どもたちは、私が立ち会うことを好まなかったのか、私がいなくても無事出産できることを教えたかったのか、きっと日も良かったのでしょう。どの方も皆安産で、何のトラブルもありませんでした。
後日、「最近うちで産まれる人たちはいいお産をする人が増えたよね」と戦争のような4人のお産に関わった助産師に語ったところ、「先生がいないからですよ」と軽く言われてしまいました(笑)。







