池川 明の胎内記憶 赤ちゃんはお母さんを選んで生まれてくるのです

池川 明の胎内記憶 赤ちゃんはお母さんを選んで生まれてくるのです

LIVE LIFE 2006年7月号

舌癒着症という病気をご存じでしょうか?

鏡の前で舌を上にあげると筋が見えますね。これは舌小帯といって、あまり強く張りすぎていると、赤ちゃんの場合おっぱいが飲めません。そこで生まれたときに母乳の飲みが悪いときにちょっと切る場合があります。現在、小児科でも耳鼻科でも舌小帯の手術は必要がない、ということになっています。

母乳育児を推進する会がいくつかありますが、あるグループは自然出産・母乳育児を推進しているのに、なぜか舌の手術だけは推進しています。いろいろ手をかけて母乳育児を指導するのに、どうしてもうまくいかない人たちがいるようで、舌を手術すると飲みやすくなることが経験的に知られていて手術をすすめるそうです。

ただ、この場合の手術は舌小帯を切るわけではなく、おとがい舌筋という筋肉をちょっと切る手術をします。病名は「舌癒着症」(舌・喉頭偏位症:ADEL)という新しい病名です。この病名は大和市の耳鼻科医、向井將先生が命名しました。

向井先生に直接会ってお話しましたが、そのとき「なぜこの病気に気がついたのですか?」とお聞きしたところ、「あまりにもよくある症状なので、当然皆気がついていると思っていました。しかし、実は誰も気にも留めていなかったのです」とおっしゃいました。

目の前にあるのに気がつかない「胎内記憶」との共通項で、親近感を覚えました。

この病気をさらに法医学から確認しつつあるのが、神奈川歯科大学の山本伊佐夫先生です。乳幼児の突然死SIDSの原因のひとつに、舌癒着症があるのではと考え、調査しています。

この内容は第90次法医学会で発表され、メディカルトリビューン紙(今年6月号)にも取り上げられましたが、なんと、SIDSのお子さんの9割を超える赤ちゃんに、この状態が確認されたそうです。

手術時間はわずか5〜10秒。「直後より母乳の飲みが良くなり、今まで苦労していた授乳が嘘のよう」という方も多数おられます。手術反対の方たちは「そんなことをして赤ちゃんがかわいそうだ」と言うのですが、赤ちゃんが本当に「嫌だ」と言うのでしょうか。

実は、向井診療所では手術前後の赤ちゃん33人にちゃんと聞いたことがあるのです。「スリーインワン」という、筋肉の反射でイエス・ノーを見ていく方法です。

すると手術に対する恐怖や不安を感じている赤ちゃんは一人もいなかったのです。赤ちゃんが泣いて嫌がったのは、お母さんから離されること、手術中押さえつけられること、中には「手術のときに出る煙(レーザーで焼くので煙が出ます)がおじいちゃんのたばこの臭いと一緒で嫌だった」などと言うのです。

いかに大人のよかれという思い込みと当事者である赤ちゃんの想いとズレているか、これでおわかりいただけますでしょうか?

以前、北海道放送で自閉症のお子さんを手術したところ、改善してきたという番組も放送されました。ただ、この番組の制作中に、局には20回以上の嫌がらせ電話が入ったそうです。局の人は「反対なら番組の中できちんと伝えてください」と取材をすすめると、拒否したそうです。論理的な反論はできないので、取材されるのは困るのでしょうね。

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