池川 明の胎内記憶 赤ちゃんはお母さんを選んで生まれてくるのです

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LIVE LIFE 2006年3月号

お産の危機

今、産婦人科の世界では、先日福島県で起きた医師逮捕の話題で持ちきりです。

帝王切開で出産したが、胎盤の一部が病気(前置胎盤・癒着胎盤)で癒着しており、執刀医がはさみで胎盤をはがしたところ、子どもは無事だったが、母親は大量出血し死亡したというものです。

逮捕された詳細は現時点ではわかりませんが、知り得る範囲では、日常に起こり得る状態での出来事のようで、このような問題で逮捕されるとしたら、お産は扱えないという産科がほとんどではないでしょうか。産婦人科の今の問題点をひとりの医師に責任を押し付けている点で、たとえ結果的に、今後罪に問われなかったとしても、その他の産婦人科医に与えた心理的影響は計り知れないくらい大きいものがあります。

たぶんこれからは、1人の医師だけではお産は扱わないようになるでしょう。大きな病院で、いつでも救急対応のできる病院で集中的に管理していく出産が主流となります。現時点で、産科がお産の取り扱いをどんどんやめていく状態で、そのような一極集中のお産ができるはずもなく、病院でお産できない人が必ず出てきます。

個人的に私は「自宅出産がいい」と言ってきているのですが、「放置したまま何もしなくていい」と言っているわけではありません。十分な医学管理をした上で何もしないという選択肢も受け入れることができる状態であれば自宅出産も可能だ、と言っているので、この点を誤解されると困ります。しかし、そうした十分な医学管理をしたくてもできない、そういった時代に入ってきているようです。

いいお産を目指しているつもりですが、そのようなことを言っておれない時代になってしまったのでしょうか? いつまで今までのような個人で扱うお産をして許されるのか、相当心配になってきました。と同時に、そろそろ病院のお産よりも自宅のほうがいい、と思える心の準備がお産する人にも求められ始めているのかもしれません。こうなって初めて、「お産とは何か」を皆さんが考えられるようになるかもしれないという期待を込めて、事件の推移を見守っていきたいと思います。

※2月18日、福島県大熊町の県立大野病院の産婦人科医が、業務上過失致死と  医師法違反容疑で逮捕された。(読売新聞)

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