オババの育児日記 たっくんに完敗ものがたり

オババの育児日記 たっくんに完敗ものがたり

LIVE LIFE 2007年12月号/2008年1月合併号

うそつきたっくん

2育児日記2007年12月号/2008年1月合併号

ある日の夕飯時に、編集部に遊びに来たたっくん。一緒にごはんを食べようと、テーブルに座らせようとしたときだった。
「ぽんぽん痛いよぉ?」とお腹を押さえ、いかにもつらそうに、顔をしかめて言うたっくん。心配したオババの横で、ママが「ウソ、ウソ」と私に目で合図。つまり、これは、2歳半になるたっくんの見事な演技なのだ。

かなりしらじらしい演技に圧倒されつつも、オババも女優になる。「そう、たっくん、ぽんぽん痛いの。かわいそうに、ごはん食べられないね」と。その言葉に、たっくんは「しめしめ」といわんばかりにテーブルから離れ、隣の部屋へとことこと向かった。たっくんにとって編集部は、冒険の国のように、とにかく面白いもの、危険なもの、ワクワク、ドキドキがたくさん。たまにしか来ないんだもん、ごはんを食べる暇などない。

それにしても、たっくんの名演技。確かに「ぽんぽん痛い」は、どの子も使う手だ。特別、珍しいことではないのかもしれないが、わずか2歳半にして、いとも簡単にウソをつく。たっくんなりに小さな頭を使って、人を騙そうと作戦を企てているのだ。これは、かなり高度なテクニックだ。

子どもの才能はスゴイとマジで感動したが、この知恵を学んだのは、紛れもなく日々の生活の中でのことである。

アイスクリームが大好きで、アイスを見れば必ず「アイス、アイス」とおねだりするたっくんに、「アイスばかり食べてたら、ぽんぽん痛くなるよ」と言うのは、ママだけでなく、パパもオババも。大人はみんな、決まってこの台詞だ。たっくんにしてみれば、アイスは「おいしいもの」なわけで、「お腹が痛くなるもの」ではない。しかし、この意味を理解したたっくんは、「お腹が痛いときはアイスを食べられない」という方程式をつくり、脳にインプットした。大人の都合のいいウソをしっかり見抜き、ごはんを食べたくないときには「ぽんぽん、痛い!」が使えると、生きるための上級テクニックとして習得したというわけだ。

それにしても、あのたっくんの演技力は大したもの。将来は俳優か!? オババは、イソップ物語の『おおかみと羊飼い』の話を、いつかたっくんにしたいと思うのだが、今のところ、たっくんは、絵本には全く興味を示さない。どうしよう!

ついこの前までは、天使のような微笑を見せてくれるだけの赤ちゃんだったが、だんだん悪ガキになってきた。こうなったら、たっくんの一瞬、一瞬をオババは見逃さないぞ。

(藤本オババ)

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