オババの育児日記 たっくんに完敗ものがたり

オババの育児日記 たっくんに完敗ものがたり

LIVE LIFE 2006年9月号

わがままたっくん

育児日記2006年9月号 写真

ある日、娘から電話があり、夕涼みしながらショッピングに行こうと誘われて、横浜にあるベイサイドマリーナに出かけた。風を感じながら、たっくんとウインドーショッピングと、張り切って出かけた。しかし、現実は、そんな優雅なショッピングではなかった。

おそろしいことに、最近のたっくんは靴を履かせたら最後。つかつかと自分勝手に好きな方へ歩いていく。手なんかつなごうとすれば、「フンッ」と振りほどかれてしまうのがオチ。その歩きっぷりといったら、まるでどこかのお殿様のようで、ちょっとあごを上げて気ままに歩く。そして、気になるお店があったらさっさと入る。お店の人は、堂々と入ってくるたっくんに「いらっしゃいませ!」。たっくんは、店内をあちこち歩いて、まるで商品を選ぶかのように、触ったり、のぞき込んだり。たまにお店の人から、「かわいい〜!」なんて言われると、自分のことだとちゃんとわかっていて、振り返って「ニコ〜ッ」。そして、また気ままに次のお店を目指し、つかつかと歩き始める。

でも実は、どこか小心者で、後ろからちゃんと私がついてきているかと、時々様子を伺っているからかわいい。ちょっと隠れてみようかと思うけど、一瞬でも見失った瞬間、何が起こるかわからないので、絶対に目ははずせない。

そんなとき、私がちょっとだけ寄りたいお店があった。「たっくん、ちょっと待って。このお店に入りたいの」と言うと…。たっくんはいきなり、「この世の終わり」とばかり、三文役者の臭い芝居のように、その場でうなだれたのだ。なんだ、これは? 全身で「もう、いやだぁ〜」という表現をしている。そのオーバーなうなだれ方には、驚いた。そんなたっくんの姿がおかしくておかしくて。笑いをこらえているそばから、たっくんはまたぴょこんと立ち上がり、すたこらさっさと歩き始めた。落ち込みも激しいが、立ち直りも早い。

娘に聞くと、それがいつものたっくんだと。この調子だから、スーパーでもまともに買い物ができないらしい。私が母親だったら、このやんちゃぶりにきりきりして、虐待寸前になっていたかも。今のところ、娘は、このわがままたっくんを楽しみながら子育てしているから偉い。

よし、わがままたっくん馬の手綱をどう操るか。いや、「オババがたっくんに手綱を握られてるんでしょ」と娘に指摘された。ハイ、オババは黙って馬でも牛でもなります。

(藤本オババ)

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