八面六臂 藤本裕子の辛口エッセー

八面六臂 藤本裕子の辛口エッセー

2010年10月号

幸せな電話

ここのところ、電話で母親たちと話をすることが多い。5分、10分話すと、母親の傍らにいる子どもが、大きな声を出したり、歌ったり…。当然だ。大好きなお母さんが、自分以外の人と話しているのは、子どもにとってあまりうれしいことではない。

そんなとき、母親の様子はさまざまだ。あからさまに会話の邪魔をする子に「わかったから」と、私との大切な?電話を断念する母親もいれば、子どもに向かって、「今、お母さんは大事な話をしているのだから、少し待ちなさい」ときっぱり子どもを叱る母親もいる。

電話ひとつにも、それぞれの「子育て観」が見えるから面白い。

そういえばわが娘たち。私の長電話中、勝手にお菓子を出してきて、「これ、イイ?」と目で合図、返事を待たずに勝手に食べていたことを思い出した。ダメと言わせない絶妙なタイミングを心得ていた、賢い娘たち。

先日、ある母親と話していたとき、受話器の向こうに子どもの声がする。笑っているような声? 何となく「ママ、ワ・・・イイ、ママ、ワ・・イイ・・・」と聞こえる。

「今、何て言ったの?」と母親に聞くと、恥ずかしそうに、「ママ、かわいいと言ってるんです」と。 なんて幸せなママだろう。子どもはママの耳元で、 ひたすら「ママ、カワイイ、ママ、カワイイ」と連呼。 それだけで、何だか幸せな気分になった。

その子に電話を替わってもらって、「うん、ママ、かわいいよ、ママ、かわいいね」と言うと、うれしそうな表情が、受話器を通して伝わってきた。

母親と話していたのは、「地域のお母さんを笑顔にするために、何ができるか…」ということだった。母の思いが、子に伝わるのか。「お母さんの笑顔」の意味を教えてくれたのかもしれない。

子どもってスゴイ! お母さんが何を話しているのか、何を考えているのか、すべてお見通し。

今も、その子の「ママ、カワイイ」が耳に残っている…。

「君のかわいいママが、未来をつくるんだよ」。

(藤本裕子)

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