八面六臂 藤本裕子の辛口エッセー

八面六臂 藤本裕子の辛口エッセー

2010年9月号

わが子から学ぶ母の愛

子どもにとって母親の存在とは、どれほど大きいものであるか。子は、母胎内で、無条件に愛される。母なる遺伝子は、無意識に子(胎児)を慈しみ育てる。たとえ、母が子の誕生を望んでいなくても、母なる遺伝子はさらに強烈に子を愛し、守る。

しかし、子が胎内から出ると、今度は、その母なる無意識の遺伝子ではなく、母親の意識下で愛される。

この母親の意識=母の愛が、子育てには欠かせない。残念ながら、母の愛には、マニュアルもカタチもない。ただ、それがホンモノかニセモノかを、子どもは見事なまでに判別する。成育歴は、人生のすべてを物語るから、母(親)の存在がいかに大きいかだ。

そもそも愛する心とは、どうして育っていくのだろう。たとえばは、誰にも教わらずして、ただ目の前にいる母だけをじっと見つめ、どんなときも、ひたすら母を愛する。子は生得的に母を愛する力を持っているのだ。

それだけではない。小さな手、頬ずりしたくなるふわふわな肌、やさしい匂い…。すべてが、愛されるために在ると思えるほどの、愛おしさの塊。まるで子が母に、愛することの意味を教えてくれているかのごとく。

弱々しい母の手でさえも、子は潔く、自分の全身全霊、命のすべてを委ねる。こんなにまで、母を愛せる存在(生きもの)がこの世にあるのだろうか。もし、それ以上の愛があったら、教えてほしい。

だが今、子どもを愛せない母親も多く、「虐待は連鎖する」と専門家はいう。だからあえていう。「虐待は連鎖しない」。そんなことがあってなるものか。なぜなら、虐待を受けて育った母をも、子は無条件で愛するのだから。

子育てが辛いと思うとき、「母であること」を感じてほしい。自分の中にある「お母さんスイッチ」をオンにすればいい。それができるのは、自分自身。

十月十日の間、無意識にも、子を愛した自分がいることに気づいてほしい。母親ならみんな、ちゃんとわが子を愛する力を持っている。

これから先の長い人生、どんなときも、母である私を愛してくれる存在があるなんて、母も、満更悪くない。

(藤本裕子)

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