八面六臂 藤本裕子の辛口エッセー

八面六臂 藤本裕子の辛口エッセー

2008年10月号

少子化対策こそ、オババの出番!

「日本の少子化のカギは子育てにある」とお母さん大学説。つまり、10年後、20年後、今の子どもたちがどんな大人になるかが、日本の未来に関係するという意味だが、それを実現させるために、さらに不可欠なものがあった。それは「おばあさん」の存在。

人間の女性には、メスの動物と違って閉経という現象がある。出産能力がなくなった女性が生き続けるというのは、他の動物にはほとんど見られない。大概の動物は、生殖年齢を過ぎれば静かに死を迎えるという。

現在、日本女性の平均寿命が85・9歳だとすれば、女性たちは、なんと、閉経後30年以上も生きることになる。なぜ人間の女性だけがそのように進化したのかを、人類学的に考察したのが「おばあさん仮説」だ。 どんな仮説かというと、女性が自らの繁殖活動から解放されたあと、その知恵と経験を生かして、娘の出産や育児を助け、孫の世話や教育をすることが集団(社会)の利益につながるという(参考「ヒト、この不思議な生き物はどこから来たのか」長谷川眞理子著)。

確かに生物学的に考えると、能力というものは、必要なものは進化し、不要なものは退化する。だとしたら、「おばあさん仮説」は一理ある。少子化対策には「おばあさん力」が必要だ。いよいよ私たちオババの出番!

実はこの『月刊お母さん業界新聞』も、娘の流産がきっかけで、そこに私の閉経期が重なり、誕生したという経緯がある。単なる偶然とは思えない。 「もう一度、子育てなんて…」と思っているオババの皆様、どうやら、未来をつくる子どもたちを産み育てる、お母さんたちを助けることが、私たちの使命? 「おばあさん仮説」を正しいとすれば、それが人間として生かされている意味。言い換えれば、長生きの条件ともいえる。

老後は海外旅行にカルチャーセンター、ヨン様も悪くはないが、死ぬまでに「女」としての使命を全うできたら、あの世で幸せな暮らしが待っているかも。 さて私、オババも、お母さんたちを笑顔にするために、せっせとこの新聞をつくれば、長生きできるかもしれない。

(藤本裕子)

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