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八面六臂 藤本裕子の辛口エッセー

八面六臂 藤本裕子の辛口エッセー

2008年6月号

手から手へと、地域でお母さんの夢が広がる

編集部から届いた新聞の束を前に考える。悩む。「誰にどう配ろうか…」。

お母さんたちは一斉に、地域にアンテナを立てた。配布先はお母さんたちが立ち寄るお店、公共施設など。情報を収集し、作戦を練る。お母さんたちが手に取りやすいよう、オリジナルのボックスをつくったり、思いを込めた手紙を書いたり…いざ、地域に出陣!

忙しい子育てや仕事の合間をぬっての新聞配布は、決して容易なことではない。また、普段から地域との関わりがある人はいいが、初めて「地域」を意識したお母さんには、相当大変だったろう。痛いほどわかる。「フリーペーパーは置けません」の一言で断られたとき、どう応えていいのかわからず、一気にへこむ。けれど、諦めない。泣きたい気持ちをぐっとこらえ「1部だけ置いていきますので、読んでみてください」と。後日、「いい新聞だから置いていいよ」との返答に飛び上がる。ウェブで報告すると、仲間が一緒に喜んでくれる。時には怪しい勧誘と思われたりもした。だが、皆が同じ「め」にあっていると思えば、勇気はさらに広がった。

中には、事務局から配布に関する細かな指示がないことに不安を覚えたお母さんもいる。が、あえて言わない。「なぜ自分がお母さん大学に関わり、この新聞で何を伝えたいのか?」。それがすべてだから、マニュアルはない。行動する中でだんだん見えてくる。

やがてウェブに、仲間からの失敗や成功の報告がアップされると、それが学びとなり、励みにもなっていった。世の中のしくみ、人のやさしさ・厳しさも、新聞を配る中で見えてくる。まさに、お母さん大学の地域学だ。

あるお母さんは「横浜にある、お母さんの『小さな新聞社』がつくっています」と説明した。売りは「小さな新聞社」(笑)。大きな新聞社ではできないことが、できる!? この新聞が「百万母力」の新聞になったとき、お母さんたちは変わるはず。

8頁で伝えられることは、ほんのわずか。本当に大切なことを伝えられるのは、この新聞ではなく、地域で配布しているお母さんたち。新聞が手から手へと渡り、お母さんたちの夢やステージが広がっていく。

日本中のお母さんたちが、お母さん業界新聞の種を蒔いてくれている。その種が小さな芽を出し、花になる頃には、地域は、夢いっぱいのお母さんたちの笑顔で包まれるだろう。

(藤本裕子)

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