八面六臂 藤本裕子の辛口エッセー

八面六臂 藤本裕子の辛口エッセー

LIVE LIFE 2006年5月号

心を込めて書くということ

「八面六臂って何て読むの? どんな意味なの?」と、読者の皆さんがトランタンのホームページで話題にして いた。そこで、YAHOO!で検索してみて、驚いた。「八面六臂とは」と検索すると、トップに「藤本裕子の一筆入魂」なんて文字が飛び出してきて、びっくり!ちょっと恥ずかしかった。

ご存知ない方のために解説すると、「八面六臂とは、仏像などが八つの顔と六つの腕を持つこと。あらゆる方面に目覚ましい働きを示すこと」(大辞泉/小学館)とあり、「八面六臂の活躍で」などと使われることが多い。

始まりは『月刊 お母さん業界新聞』だった。「子育て」という狭い枠の中だけで物事を考え、行動するのではな く、お母さんだからこそ、いろんな顔を持ち、いろんなことに挑戦しようというメッセージだった。

創刊号からずっと、表紙エッセーとして書かせてもら<っている。「八面六臂」には、これまでさまざまな場面で 出くわした不条理なことへの「怒り」を書くことが多く、かなしいことにここだけを読むと、必ず「キツイ女」とイメージされてしまう(「えっ、ほんとにキツイでしょ」という声が…)。

「八面六臂」を書くときは、しばし目を閉じて考える。怒りをぶつけるだけでは伝わらないし、一方的な発言になってもいけない。文章のリズムや空気にも、私なりのこだわりがある。いつもどこかに、背筋を伸ばして「八面六臂」を書いている自分がいる。

私にとっての「八面六臂」は、精神修業のひとつでもある。「八面六臂」を書く自分を意識することが、私を前 に進ませる「原動力」になっているのかもしれない。口先だけ、表面だけの人間、薄っぺらな人間にはなりたく ない。今、私自身が生きて、感じていることを、まっすぐに書いていくだけ。

だからこそ、読者の皆さんが「八面六臂」に共感してくれることが何よりうれしくて、それがまた、私の未来 につながっている。

凄まじいほどの情報社会。誰もが、いとも簡単に、自由に文章や情報を発信できる。そんな時代だからこそ、「言霊」という言葉を信じて、一つひとつの語句を自分の中で確認しつつ、心を込めて書いていきたい。

リブライフが届くと一番に「編集後記」を読むという人が多いらしい。だから今度、何気なく、「八面六臂」を 編集後記に書いてみようかな。そんなことを考えている、今日このごろです。

(藤本裕子)

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