八面六臂 藤本裕子の辛口エッセー
LIVE LIFE 2004年7月号
子どもの気持ちがわからない・・・
子どもによる凶悪な事件が起きると決まって、親や周りの大人たちがいう台詞。
先日、長崎で起こった小6女児殺害事件。すでに犯人の精神鑑定が始まっている。でも、専門家がそれをして、いったい何をどう鑑定するのか。
マスコミではおなじみの評論家たちが、すべてを知ったかのように子どもの気持ちを話すが、そのとき、その子が何を思い、何を感じていたのか。13歳の少女が罪を犯す真意は、誰にもわからない…。
事件が起きるたびに、親たちは、自分の子でなくてよかった、と思う。しかし今、起きていることは、いつ自分の子に起こるか、また、自分の子が起こすかもわからない。もう、他人事では済まされないところまできている。
親だから、先生だから、専門家だからと、子どもの気持ちがわかるはずがない。
子育てって何だろう? 親って何だろう? 人間って何だろう? 生きているのに、生きていない私たち…。何かが違う。何かが足りない…。私たちは今、生きていく中で、一番大切なことを忘れてしまっているのかも知れない。
ひとりの人間であることを感じていない私たち大人が、次の時代に生きる子どもたちに、何を伝えられるのか。
私が『リブライフ』をつくる理由…。
子どもの気持ちがわからないなんて、悔やんでいる暇はない。自立した人間になるのが先決だ。そして私が、ひとりの親としてできること。それは、自分らしく、人間らしく生きること。 『リブライフ』1周年。人間1年生だ。まだまだ人間じゃない。先は長いけど、ライオンの親には、負けられない。
(藤本裕子)







